菱輝金型工業の仕事
航空機や自動車の部品をつくるために必要な金型などを製作するのが当社の仕事です。
まだ世に中にないモノをつくりだすため「やったことがない」「上手くいくかわからない」いつも、そんなチャレンジの連続。安定よりも変化を求め、挑戦を楽しめる方が活躍できます。ここでは主な仕事の流れを紹介します。
職種紹介
取引先(航空宇宙・産業機器・自動車分野のメーカー)に向けて技術的な提案を行いながら、受注に結びつけていく仕事です。
製品の仕様を決めて見積りを算出するためには、構造・材料・加工方法など、モノづくりに関する幅広い知識が必要になります。
メーカーごとに営業担当が決まっており、取引先メーカーからの相談や依頼に対応しながら提案を行うため、飛び込み営業や営業ノルマはありません。
航空機部品を製造するための金型や治工具などを設計する仕事です。
まずは顧客の要望や仕様書をもとに、どのような構造にして、どのように部品を配置したら良いかを考えながらコンセプトを設計。3DCAD(CATIA)を用いながら、コンセプトに沿って立体的な3次元モデルを作成します。
未経験者はベテラン設計者の指導のもと、CATIAの操作方法から教えていきます。
金型や治工具をはじめ、産業機器部品の量産品などを溶接する仕事です。
鉄、アルミ、ステンレス、ニッケル合金など、素材はさまざま。アーク溶接やTIG溶接で金属を繋ぎ合わせていきますが、大きな金型を製造する場合は10m以上のサイズになるため、フォークリフト・天井クレーン・玉掛けの資格を取得していただきます。
また、気密溶接(空気が通らないように溶接すること)の高度な技術が必要になり、将来的には溶接技能者の資格も取得することができます。
金属を削るマシニングセンタという機械を使って、金型・治工具・産業機器部品などを製造する仕事です。
航空機部品の金型など、大きな製品を製造するため門型マシニングセンタや5軸マシニングセンタといった大型の加工機が数多く導入されており、最も大きい加工機は全長14m。機械操作だけでなく、図面をもとに作業手順の検討や機械に取り付けるカッターの選定なども行います。
また、大きな製品を移動させるためにフォークリフト・天井クレーン・玉掛けの資格も取得していただきます。
マシニングセンタは工作機械を動かす“NCプログラム”という、プログラムの指令に従って自動で加工を行います。
マシニングセンタを動かすためには加工する製品ごとにNCプログラムが必要になるため、そのプログラムを作成するのがNCプログラマーの仕事です。
製造する製品の設計図面を基にどのように加工するかを考え、専用ソフト(CAD/CAM)を使って、工具の動作や回転速度を指示するプログラムデータを作成します。
機械加工で削り出した金型に必要な部品を取り付け、金型の表面を磨き上げていく仕事です。
金型によっては数百個の部品を取り付けることもあり、ボルトやピンなどで一つひとつ部品を取り付けていきます。部品取り付けも研磨も手作業で行っており、職人の匠の技で美しい金型に仕上げていきます。
検査・測定を行い、製品の品質を保証する仕事です。
航空機部品の金型は品質要求が高く、大きな金型はレーザー式の3次元測定器という機器を使って測定を行い、外観検査や非破壊検査も行います。
また、重要な金型は定期的に検査する必要があり、客先に出張して検査を行うことも。
他社製の金型を測定したり、国内のロケット発射場に出向いて検査したり、自社製品だけでなくさまざまな場所でさまざまな製品の検査・品質保証を行っています。
フォトギャラリー
実際に制作した金型や治具をご紹介します。
航空機やロケットの金型はー品もの。オーダーに合わせて金型や治具をプロジェクトごとに制作しています。